マンガ

2017年3月12日、日曜、晴れ。◉先週は社外で活動することが多くてとても疲れた。専門学校の企業説明会でマンガ学科の学生さんに会う。話からするとマンガ技術全般を学ぶらしい。素人にはそのコースの存在自体結構驚きだ。どんな作家が好きか訊ねると植田まさしが好きだという。四コマが希望なのだ。◉しかしかりあげクン』が二十歳前後の若者にアピールする類のマンガだろうか。他には長谷川町子の『いじわるばあさん』が好きだという。逆に吉田戦車とかは知らんようだ。俺はオヂサンだからどっちも面白いとは思う。けど青年の主張としてはどうか。若さってものが感じられんぞ。リクルートスーツの彼は銀行員か保険屋に見える。大丈夫か君。◉だいたい四コマじゃ出版会社がなきゃ無理だろう。名古屋で就活なんぞせず早よ東京に行け、と思う。まあ今ならメールで充分送れるか。もっとも売り込みについては、カリキュラムの中で「東京の出版会社への持ち込み実習」が組まれているらしい。◉少し前に水木しげるの貸本時代の「墓の町」というマンガを読んだが、もうお話も絵柄も突出して変!人物なんかアメリカンコミックだ。貧乏のどん底だったと聞くが、絵に対する労力が只事ではない。クリエーターとはあれぞ。描かずに居られないのだ。◉かのマンガ青年には、そういう気迫が感じられんかったわけ。就職に四コママンガを生かせる企業ってどれだけあると思う?若者よ、作家を目指せ。

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