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映画(8)『インターステラー』

2016年6月26日、日曜、晴れ。◉朝起きて、朦朧としたまま『インターステラー』を途中から観る。もうすでに何度目かの断片視聴。好きです私。休日の午前中に違和感のないSF映画。しかし実はメチャ壮大、かつ正真正銘のハード作。ブラックホールウラシマ効果なSFである。◉骨の髄まで文系なので、科学的考証の正確さはよく分からん。だがワームホールの視覚表現など、すげえ納得行くものであった。逆に大気圏内を飛行する宇宙船は、あれで揚力が作り出せるだろうか。水ばかりの惑星の混乱は石原藤夫の『ハイウェイ惑星』を思い出した。◉そういう内容なのだが、全体には何だがしっとりと叙情溢れる作品なのだ。広大なトウモロコシ畑、本棚の幽霊、砂埃の農家。遠い星へ旅する父親と娘の別れ。道具立てがブラッドベリだと思う。昔、あすなひろしのマンガで、宇宙飛行士が年老いた恋人の元へ光になって帰るのがあり、雰囲気が似ていた。◉娘を演じたマッケンジー・フォイが良い。成長後を演じたジェシカ・チャスティンもぴったりで、木下恵介の『二十四の瞳』と同じくらい上手くいっている。ジェシカさんは『オデッセイ』(火星の人)にも出ており、科学者女優である。マシュー・マコノヒー主演で『コンタクト』との共通点も感じたが、ウィキぺディアの記述にカール・セーガンの名も見られて驚いた。 ◉パイプオルガン(少なくとも音色)の音楽が荘重で高潔そして運命的で美しい。