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連続テレビ小説

2016年4月23日、土曜、雨。◉BSプレミアムで『とと姉ちゃん』(高視聴率)第三週分を連続して見る。今週から、材木屋の大地真央と、仕出屋の秋野暢子が登場して、設定が強化された。宝塚月組の男役トップと、関西学生演劇の伝説(と聞いたと思います)が、生粋の江戸っ子役を競う。◉この配役はNHK大阪で逆パターンをやっても意味がなく、半年持ち回り制作の、NHK東京の対抗意識を感じる。もっとも二人の経歴はまだ不明だ。じつは両方ともコテコテの浪速女で、東京に嫁いで来てからは、語るに語れぬ苦労の連続であった…の可能性もある。◉物語の原動力は、例の父との約束である。普通の女の子が、子供心に自ら課した「父性」でもって状況を切り開く。そのポリシーは「日常を守り抜く」という、誠に現実に立脚した心情で、考えようではタフである。このテーマ設定は直接題名になっており、そうした構造を持つことは、時に傑作の条件だ。◉昔『サザエさんうちあけ話』を元にした『マー姉ちゃん』というのがあった。今回の家族構成も、予定されている物語の着地点もよく似ている。当時は何と言っても次女長谷川町子役の田中裕子が光り、主役の熊谷真実は少し損した。だから高畑充希よ、ガンバ!◉なお母親役で稀代の薄幸女優、木村多江さんについては『白い巨塔』(2003)以来のファンだ。『美の壺』のナレーションも贔屓にしている。運命に最大限翻弄される姿を期待する。