映画(5)

2016年2月10日、水曜、晴れ、春節休み。◉『STAR WARS フォースの覚醒』をやっと見る。エピソードⅦ、日本語字幕。SWの価値は(主としてアメリカ人の)男の子が夢想するカッコイイ世界を、本気で映像化した点にある。宇宙が舞台なのは、それが最も派手な設定だからだ。◉少年の夢なので、理屈は二の次である。善玉、悪玉、宇宙人。ロケット、ロボット、光線銃。海賊、チャンバラ、お姫様。何でもありを、全九作でどこまで詰め込めるかが勝負。◉ここから先は観てから読んで欲しいけど、そもそも今回のお話は、一作目とほぼ同じだ。見せ場は各場面の作り込みで、例えばタイファイターの操縦が細かく見られる。あの飛行音がイイです。宇宙人酒場を仕切る、トカゲとネズミの合体みたいな 女主人も面白い。今回はヨーダが出てこないからね。何となく『ブレードランナー』でロボット蛇の鱗を分析する、エンジニア婆を思い出す。◉前三作で、大集団の合戦が多かった反省(『指輪物語』の方が迫力があった)からか、今回は接近戦が多い。帝国軍のトゥルーパーの一人が、真っ白い装備を脱いで現れるのが黒人で、それが良心に目覚めて反乱軍に寝返るのは、今のハリウッドのバランス感覚か。◉主人公は女性に代わったが、ボーイッシュな女優なので、ルーク・スカイウォーカーとキャラ的に大差ない。今後の変化に期待する。個人的には、秋元才加が演ればもっと良かったと思います。