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人災

2015年12月24日、木曜、曇り、クリスマスイブ。◉『それはアカンやろ』と誰もが思う不良品を、お客から指摘される。前回の不良の原因と対策を、説明に出向いたその場なので言葉に詰まる。日本に報告すれば絶対『なんでこんなモノがっ』と怒る。けど焦るのは日本人だけで、両社の中国人品質保証担当は、どちらも余り深刻に見えない。◉中国人は面子を非常に大事にするが、不良の頻発はそれを傷つけない。何故なら金で解決できる。返品には応じるし、ペナルティの課金も払う。それでチャラだ。不良が多ければ身入りが減るから、業者は品質を改善する(はずだ)。それが上手く回らなければ取引を解消する。◉それでいいじゃん、商売だもの。中国では、買い手の追及も、売り手の対策も、お座なりだと思う。原因は究明されないし、向上心もないけど、考えようじゃ非常に実際的。ある面、目からウロコだ。◉背景には『だって中国人がキチンと仕事するはずが無い』という確信的な性悪説がある。僕もそう思う。ある日本人は日本側の製造改善要求にキレた。「だったら金をくれ。工場を無人にして俺が一人で作る!」◉店頭商品の何割かは不良品であるリスクを、消費者が受け止めるのは義務だ。銀行ATMから贋札が出る国だもの、天津の爆発も、深圳の土砂崩れも、人災に決まっている。整備不良のエレベーターの死亡事故が、いくらでも動画サイトで見られる国で、自工程保証なんてそれは無理。