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映画(4)

2015年11月21 日、土曜、雨。◉高倉健さんの一周忌のテレビ特番で、福山小夜氏が描いた大量の健さんの肖像画を知る。びっくりした。イラストレーターとして認識していた。◉映画も高倉健特集なので『駅 STATION 』と『夜叉』を見る。『夜叉』のエンドロールに、夜叉刺青 福山小夜 とあった。そういう事だったのだ。◉喧嘩で高倉健の服がバサッと切られて、背中の刺青が現れる。そこに彫られた夜叉が、気をつけて見ると実はちょっとモダンだ。東映仁侠映画で見た刺青とは、どこか描法が違う。昔劇場予告編で見たとき引っ掛かった理由が分かった気がした。◉高倉健は中国でも有名である。70年代後半に『君よ憤怒の川を渡れ』が中国で公開されて、大人気になったのが発端らしい。去年、中央電子台は高倉健の映画を何本も追悼放送した。◉でも健さんのヤクザ映画は知られていない。まあ当然だ。自分にしても子供の頃、プロ野球放送の雨天中止で見た記憶ばかりだ。しかし歳を経て見ると高倉健のヤクザは実に美しく、この間の特番では池部良も凄く良く見えた。◉『夜叉』でワンシーンだけ奈良岡朋子が出る。亡くなった親分に代わり、今もミナミで組を仕切る古女房。健さんに意見する姐御、アレいいよね。昔だったら『悪名』の浪花千栄子か。勝新太郎をステッキで打ち据える、あの細っこいオロナインの宣伝のおばんが凄かった。そういう話ができる相手が、今いないんだよね。